1/72 A-10D "Night-Attack Hog" アメリカ空軍
ぱーすです。
今回はエースコンバット5でおなじみYA-10Bこと幻の複座型A-10を製作しました。
「えっ?今宵も元気に38度線で戦車を耕す複座のA-10を知らない?」(幻覚が見えてる精神異常者)
いつもの架空機です。少しばかりお付き合いください。
キットはこちら
ホビーボスのN/AW A-10Aです。
こんな試作機まで出しちゃうのはホビーボスぐらいですね。モールドは凹ですが、タミレリA-10より細くて薄いぐらい、という感じです。
胴体と主翼下側、尾翼までスライド金型で1パーツで抜いてありますが、捻れがすごい(個体差かもしれません)ので熱湯でグイグイ修正が必要なので、お世辞にも楽とは言えないキットです。
こちらをベースにハセガワのA-10Cから部品取りしています。
A-10といえば機首の重り地獄。スペースはなんとかあるのでボルトを放りこんだりナット山盛りで18gほど確保しています。
後席はキャノピーに対して高すぎると感じたので高さを下げています。(前席もほんの少し高い気がしますが、重りの為にスルー)
写真は撮ってませんがこの部分と機首パーツの合いが死んでいるのでイージサンディングを盛り盛りにして接着し成形しています。イージサンディングはクソキットの救世主。
一つ上の画像とともに、コックピットはキットそのままではスカスカなのでF-15Eを参考にプラ材やらいろいろなデカールで近代化された仕様に。
モールドも薄めなので彫り直し実機を参考にリベットを追加しています。
それからのっぺりしているのもアレなのでヒンジ部や編隊灯パネルなどをプラペーパで盛り上げ、深すぎるスリット部も高さをプラペーパーで調整するなどディテールアップしています。
主脚庫後ろのチャフフレアディスペンサー部はなぜかパーツすら入っていないので、ハセから流用しています。ついでにプラ材を盛ってそれっぽく。
エンジンポッドと水平尾翼も当然全く合わないのでイージサンディング祭りとモールド彫り直し。
こちらも機首と同様にプラペーパーでヒンジ風な何かを追加しています。
ポッド基部と胴体部との合いはおそらくタミレリハセより良い気がするので、塗装後に接着しています。
複座型は機首の背が増えた分の調整で垂直尾翼も50cmほど延長しているようなので、キット付属のを使うしか手段はありませんが、尾翼とは思えないモールドのやる気のなさなので、航空灯付け根やヒンジ部をプラ材からでっちあげてなんとか形にしています。
(そもそも通常の物とも延長した実機の物ともアウトラインが似てないような....)
足周り。前脚はキットの物にライトなどをジャンクパーツから追加、主脚はハセガワの物を使い、プラ材で下駄を履かせて高さを調節しています。
ハセは前脚がゴツすぎるのと、ホビーボスは主脚が細すぎるので良いとこ取りです。
という感じで全体を整えて、C308とC307のいつもの制空塗装です。フリーハンドで適当に塗り分けています。その後はタミヤの墨入れエナメルの黒とグレーを混ぜたものとAKパネライナーのサンドで墨入れ兼ウォッシングしています。
オタクくんさぁ、こういうの好きでしょ?(フォルスキャノピー)(すき)
という感じで完成です(相変わらず製作中の写真が薄い)
今回のコンセプトは「N/AW A-10は最終的にLANTIRNをF-15E,F-16C/Dに積むことになりボツになったけど、とりあえず訓練用にA-10Bを生産されていれば、00年代に単座のC型改修ついでに数に余裕が出てきたLANTIRNを積んで運用もありえるのでは」といった感じです。
基本アンテナ類はC型に合わせていますが、電波高度計については「LANTIRN搭載しているので地形追従レーダーで十分」として追加していないです。(作るのがめんどくさかった)
左主翼側。ALQ-184などの吊るしものはハセのウェポンセットから、隠れていますがAAQ-13を吊るしています。胴体中央はGBU-12×2,GBU-54×2です。
右主翼側。サイドワインダー一式はハセA-10Cから、AGM-65はハセA-10Cのものにセンサー部に透明レジンを盛っています。LAU-117はまともなパーツが無いのでプラ材からスクラッチしています。こちら側にはAAQ-33を吊るしています。
横から見る。キャノピーがF-4似の海軍機寄りなので機首周りが異質。
なお、キャノピーの下枠に本来はテーパーがありますが、このキットではストンと落ちているので胴体と1mm以上段差ができます。どうしようもない。
デカールはアシタのデカールから。と言ってもチェック部と上端の緑色は形状に合わないので塗装しています。
オサンのデカールはハセからは10年ほど前に限定で出たきりなので別売りがありがたい。どうして一番日本でよく見られるのに定番に無いの...
余談ですが、81年予算では"夜間・全天候攻撃を削除した"訓練用途のYA-10Bが20機ほど調達する提案があったがあっさり議会にカットされたとかなんとか。
なのでこの機番も本当に複座として生産されていた可能性もあったのかもしれません。知らんけど。
単座だと「やることが...やることが多い...!」状態らしいので、複座ならばOV-10の観測任務を引き継ぐには向いていたような気がします。
ちなみに編隊灯はいつものように蓄光テープに置き換えています。
後席の分、胴体内燃料タンクの容量が減ると想定されるので、ヨーロッパよりも基地と前線が近い朝鮮半島のほうが使い勝手が良さそうなので烏山空軍基地所属に。同基地にF-16CGもいるので。F-15Eに近いこと+A-10と同じことができるのは色々と捗りそうで。
ということで、いかがでしたか????????
ホビーボスのN/AW A-10自体が製作した記事がほとんど無いので、全世界の積みを成仏させる手助けになればいいですね......
ではでは